ATOS ScanBox

測定室で考えるべきこと

なぜ生産現場で測定はできるのに、測定室に部品を運ぶ必要があるのか?

多くの企業では測定手法を含めたセットアップを測定室でを考えた後、現場に移行させます。GOMのATOS ScanBoxシリーズは製造現場で効率的な品質管理を行うことができる光学式3次元測定機を自動標準化したものです。部品サイズや用途に合わせて11種類のモデルを提供しています。自動計測には特定の産業や特殊要件向けに提供するカスタムソリューションと標準システムであるScanBoxがあります。測定物の設置は手動または自動両方に対応しています。

自動計測におけるマルチタレント

ATOS ScanBoxはオールインワンソリューションです。プログラミング、自動計測、データ化、検査、レポート作成まで、すべての工程をカバーしています。接触式測定機が点または倣い測定でデータを取得するのに対して、ATOS ScanBoxは3D全形状データを取得し、CADデータとの偏差を完全な3Dデータで提供します。また、トリム・穴位置だけでなく、幾何公差も自動で検査します。

シリーズのオールラウンドモデルは7種類あり、部品サイズは500mmから3000mmに対応します。小型部品用のシステムはすべてコンパクトかつ移動可能です。大型システムは生産現場での品質保証、金型のトライアウトや製品開発等に使用されています。

高度な要望に応えるカスタマイズソリューション

GOMは特定の要件を満たした産業や生産工程向けにカスタマイズしたATOS ScanBoxモデルとモジュラーシリーズを開発しました。例えばタービンブレード製造で行われる検査は高精度が要求されます。GOMでは最大800mmまでのタービンブレードを高解像度にデジタル化するシステムを開発しました。もう一つは自動車業界向けで、特殊なモジュラーシリーズを使用して、車体を完全にスキャンします。走行軸、垂直軸、6軸ロボットを組み合わせた8軸動作により、センサの位置決めに柔軟性をもたせることができました。

GOM VMR

VMR(バーチャル測定室)ソフトウェアはすべてのScanBoxに欠かせないソフトウェアです。ATOS自動化システムの制御と測定計画用ソフトウェアで、実際の測定環境をシミュレーションすることもできます。
VMRによりユーザーはロボットの専門知識を必要としません。VMRはすべての検査フィーチャーとCAD面を測定するためのパス最適化を含め、全てのセンサー位置を計算します。

GOM ScanCobot

自動化システム導入の最速パス: 新製品GOM ScanCobotはATOS 3Dスキャナ、協働ロボット、回転テーブルを組み合わせたものです。測定計画、測定、データ化、検査はVMRで行われます。GOM ScanCobotは中・小型部品の品質検査を効率的に行うために制作された柔軟かつ容易に導入できるシステムです。